コインチェック(Coincheck)が、ブロックチェーンのデータプラットフォームを提供する「チェイナリシス(Chainalysis)」の製品スイートを採用したことを発表しました!
これによって、コインチェックは仮想通貨の不正取引にリアルタイムでフラグを立て、それらの取引を調査することができるようになりました。
コインチェック(Coincheck)がチェイナリシス(Chainalysis)の利用を開始!
2021年7月20日に、コインチェックがチェイナリシス(Chainalysis)の製品スイートを採用したことを発表しました。チェイナリシス(Chainalysis)とは、ブロックチェーンのデータプラットフォームを提供しているブロックチェーン分析企業のことです。
チェイナリシス(Chainalysis)は、世界60カ国以上の政府機関や取引所、サイバーセキュリティ会社、金融機関、保険会社などにソフトウェア、データ、リサーチ、サービスを提供しており、それらは仮想通貨関連事件の解決などにも役立っています。
今回コインチェックが採用した製品スイートは、不正取引を阻止する取り組みの手段として利用することができる、リアルタイムの取引モニタリングサービス「Chainalysis KYT」と調査ソフトウェア「Chainalysis Reactor」とされています。
こういった製品を利用することで不正取引にリアルタイムでフラグを立て、それらの取引を調査することができるようです。
コインチェック(Coincheck)が安全性向上・不正取引阻止へ
コインチェックはこういった製品を利用しつつ、「コンプライアンス戦略の強化」「不正取引の阻止」などに規制当局と連携して取り組んでいくことを報告しています。そうすることで、さらなる安全性向上を目指しているのです。
仮想通貨業界では「ハッキングによる流出や資金洗浄、詐欺、テロ資金供与」などの問題があり、ハッキングによって仮想通貨が流出した場合には「盗まれた暗号資産の回収」「犯人の追跡・特定」が難しいとされていました。
しかし、チェイナリシス(Chainalysis)の製品を採用することによって、不正取引の監視や検出、追跡をより効率的に行うことができます。そのため、トラブルが発生した際により迅速に対応することができると期待されています。
なお、チェイナリシス(Chainalysis)は世界中の政府機関や金融機関、仮想通貨関連企業の戦略的パートナーとして高度な仮想通貨犯罪やマネーロンダリングの手口、手段、技術に対するソフトウェアやデータ、専門知識を提供している大企業であり、「1億ドルのシリーズEの資金調達の完了」を発表しています。その評価額はなんと42億米ドル超にも及ぶと報告されています。